破損してしまった大事な器や愛着のある器を、うるしと蒔絵で修復します。割れた部分をうるしで継ぎ、穴を埋めて欠けた部分を成形し、その上を金や銀蒔絵で飾ります。併せて、漆器の手入れと修復の方法も学びます。眠りかけた器に新しい命を与え、鮮やかによみがえらせます。
※体験時間は14:30~16:30です。ご注意下さい。
ご受講にあたって
受講料とは別に、3ヵ月毎に教材費8,910円(税込)を教室でお支払ください。また、漆用筆代5,940円(税込・3回目購入)、レンタル道具代1ヶ月分(・ヤスリ・刀・手板・ヘラ・パレットなど)660円(税込)が必要です。
※レンタルのお道具は買取も可能です。講師とご相談ください。
<お持ちもの・ご購入いただくもの>
筆記用具・はさみ・セロテープ・爪楊枝・ボロ布・修理する器
体験時:ハサミ・ボロ布・他爪楊枝 ※器は先生がご用意されます。ご自身の器をお持ちいただいても体験時に修復できるとはかぎりません。
日程/カリキュラム
2024/04/01 2024/05/06 2024/06/03
講師紹介
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漆芸伝承の会 主宰 栗原 蘇秀(クリハラ ソシュウ)
1970年輪島にて漆塗りと加飾の技法を学ぶ。 1975年漆皮技法の復元をめざし独学にて研究を始める。 1985年試行錯誤の模作の後、独自の漆皮技法を確立する。 「名古屋三越」にて個展を開きその作品を発表。 1988年現代美術家協会展入選。全国で展観。 1989年「世界デザイン博覧会」に出品。 1994年パリ「GALEREIKOUKI」にて同人展。名古屋に「漆芸伝承の会」を設立。 2000年名古屋、東京、大阪を中心に漆芸、蒔絵、金継ぎの講座を開設。 2004年東京麻布に「漆芸伝承の会東京工房」を設立。
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漆芸伝承の会 関西地区認定講師 岡田 まり代(オカダ マリヨ)
フランスアンティークの器に興味を持ち、100年近く前に手作業で大切に作られた器をもう一度使えるように修復したいと思い、日本の伝統技法である「金継ぎ」に興味をもちました。 ものを慈しみ長く使うために生まれた金継ぎの技法、たくさんのもので溢れている今の時代だからこそ、この精神を大切にしたいと考えます。 金継ぎでは傷跡を景色としてとらえ、傷をなかったことにするのではなく傷も歴史ととらえ、新しい命を吹き込むという理念のもと行われます。 愛情を持って使われた器が時間をかけて修復され、人の手がさらに加えられることで、以前にも増してもっと愛着が湧く器になります。 金継ぎの技法を学ぶ上で大切なことは「直して使い続けたい器がある」ことです。 基本手順をしっかり確認しながら親切・丁寧に、生活を作るすべの一部をお伝えしたいと考えます。