7月に開講した新講座です。この講座では、主に中世(12世紀末~16世紀)の文書史料を読み解いていきます。中世固有の表現や時代背景をあわせて学ぶことで、文書史料から様々な情報を引き出し、歴史像を創り出す醍醐味を味わってみませんか。中世文書は和様漢文という独特の書き方で書かれています。本講座では和様漢文の読み方を基礎から説明しますので、漢文の素養が無くても問題ありません。また、古文書の読解には様式という「見た目」も重要な要素となりますので、この点についても説明していきます。毎回、講読する史料のプリントを配布し、わたしが説明を加えながら読んでいきます。受講者の方々に読んでいただくことはしません。プリントには文書の写真と、翻刻した活字を載せてあります。適宜質問を受け付けますので、ご不明の点があればその際にご質問いただくか、授業後にご質問いただいても構いません。古文書を読めるようになるコツは声に出して読むことですので、ご帰宅されたら声に出して「復習」することをお勧めします。
ご受講にあたって
<お持ちもの・ご購入いただくもの>
筆記用具 資料代(コピー代)当日
日程/カリキュラム
2022/07/12 2022/08/09 2022/09/13
体験のご案内
体験受講料 3,190円 (税込)
講師紹介
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国立歴史民俗博物館准教授 田中 大喜(タナカ ヒロキ)
専門分野は日本中世史。院政期~室町期にかけての武士団(武家領主)の存在形態について、文献史料やフィールドワークを通して追究することを主な研究課題としています。最近は、東国武士が新たに獲得した西国や東北地域の所領に移住できた要因の究明に取り組んでいます。 <著書> 中世武士団構造の研究 (校倉書房) 新田一族の中世 「武家の棟梁」への道 (吉川弘文館) 対決の東国史3 足利氏と新田氏 (吉川弘文館) 図説 鎌倉幕府 (戎光祥出版)